愛しのビートルズに、モデルカーと映画『イエスタデイ』で浸る秋。
先月のことですが、たまに寄るコンビニエンスストアで見付けたものです。入り口近くの棚のいちばん下にあったものですが、ビートルズのモデルカー。今年は彼らの12作目のアルバム『アビイ・ロード』が発表されて50年目です。それで発売されたのかもしれませんが、『アビイ・ロード』が描かれているのは、フォルクスワーゲンのT-1という名車、『with the beatles(英語版はmeet the beatles)』はクイック D-LIVERY、『HELP!』のビジュアルは、GMCのPANEL VANに描かれています。
ビートルズも大好きなのですが、実は昔、アメリカによく行っていたころから、今回のビートルズのアルバムが描かれた「Hot Wheels(ホットウィールズ)」が大好きでした。これはアメリカのマテル社が1980年代から発売しているモデルカーで、ほとんどの素材がダイキャスト製でつくられており、私はダイキャスト製のおもちゃが大好きで、息子と一緒の時にはおもちゃ屋で、何か面白いものがないか、長い時間をかけて探しました。
その「ホットウィールズ」とビートルズが一緒になったおもちゃです。これは手に入れなければなりません。なぜコンビニで売られていたのか不明ですが、シリーズのほかの2台も手に入れようとしたのですが、どこのコンビニを見ても、クルマはありませんでした。
家には「ホットウィール」用のトランクがまだ残っています。昔、ハワイのオアフ島のおもちゃ屋で見つけたものですが、プラスチック製で、息子がハワイから引きずりながら持ち帰りました。「ホットウィール」の車は見るだけでなく、フリクションで、すべて走ります。プラレールではありませんが、クルマを走らせるレース場みたいなものも買ったはずなのですが、それはどこかに行ってしまいました。トランクの中のクルマはもうずいぶん少なってしまいましたが、まだいくらか残っています。いまはどうかは不明ですが、「ホットウィール」は日本でも販売されていた時期があり、日本独自のモデルもあって、見つけるとよく買ったものです。今回のビートルズとのコラボカーは私にとっては大事なコレクタブルアイテム。ですから、これと一緒にするわけにはいきません。決して開けることなく、ブリスターパックのまま、そのままピンで壁にでも飾っておきたいと思っています。
このクルマを見付けたからではありませんが、先週、ビートルズがない世界を描いた映画『イエスタデイ』を観てきました。
監督のダニー・ボイルは「これは、ビートルズへのラブレターだ」と言っていますが、本当にそう。『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』の脚本を書いたリチャード・カーティスも素晴らしい。最初はどうかと思っていた主演のヒメーシュ・パテルがどんどん良くなっていく。後からすべて彼が歌っていると知り、「参りました」の気分。共演のヒロイン、リリー・ジェームズも最高です。どこかで見たと思っていたら、2017年の『ウィンストン・チャーチル/ヒットラーから世界を救った男」や『シンデレラ』にも出ていた役者でした。
『イエスタデイ』『イン・マイ・ライフ』『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』など、ビートルズの名曲が選曲されていますが、中でも「ホットウィール」にも描かれていた『HELP!』がとても印象的でした。詳しくは書きませんが、映画『LET IT BE』を思わせる場面でこの曲が演奏されます。クルマを入手した後だからではありませんが、心に残った曲でした。
実は映画『イエスタデイ』の前に『JOKER』を観ました。話が暗いので、ヒットせずに、早く終わってしまうかと思ったもので。しかしそれは私の考え違いで、『JOKER』は世界的なヒットに。朝いちばんで観たのですが、けっこう混んでいました。映画『イエスタデイ』もあまり宣伝もなく公開されたので、見逃してはと、『JOKER』と同じ週に出掛けました。そうしたら『JOKER』以上の混みよう。最初に予定していた劇場は席がほとんどなく、途中で劇場を変えてギリギリ席を確保して観ました。中は満員状態。しかもほとんどの人がエンドロールが終わるまで席についたまま、余韻を楽しんでいます。
『JOKER』ももう一度観たいと思っていますが、大好物のビートルズを描いた『イエスタデイ』は、何度でも、この先もずっと観ていたいと思う映画です。だからビートルズは永遠です。